人には、それぞれの人によって、これを身につけていないと調子が狂うといった持ち物があります。
亡き妻の場合は、手鏡でした。
私の場合は、鍵と財布とハンカチとショルダーバッグです。
先日も、いつもネットを利用するときに使う、メモるためのボールペンがなくなってしまって、それを探すだけに、二時間ほどかかってしまいました。
それを持って出ないと、いつもの感覚でなくなる、という物が、誰にでもあるようです。
財布は、現在は小銭入れと札入れを分けていますが、一時は、一体型のを使っていました。
小銭と札入れの一体型の財布って、もの凄くふくらむんですよね。
クレジットカードやキャッシュカードが増えることはないですが、家電量販店やホームセンターやレンタルCDショップのポイントカードというのが、どんどん増えていきます。
僕の場合、財布をズボンのポケットに入れているのですが、あんまりパンパンに膨らんでいたので、知り合いに、「山雨くん、それ、おかしいで」と、風采のことを言われてしまいました。
鍵は、キーホルダーにまとめています。
一時はチェーンをつけて、ジャラジャラとさせて持ち歩いていました。
七種類くらいの鍵の束ですね。
そんな鍵を持って、スナック(飲み屋)に行くと、ホステスが、
鍵を手にとり、
「これは、何のカギ?」
と言って訊くんですよね。
実に、男心をくすぐる技をもっています。
何だか出来る営業マンになったような気がしてね。
ひとつひとつのカギについて、
「これは?」
と、科をつくって、訊いてくるのですよ。
まあ、それで、結局はガッポリお店にお金をとられてしまうんですが(笑)。
まあ、シャキッとするには、身につける物に対するこだわりも大事かもですね。
そんなに高価なものでなくてもね。