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嬉しいと、眠れない。

 昨日、ノートPCを買ってきたのでした。

 もう、ものすごい念願だったわけですよ。

 今は、それをさわりまくって眠れません。

 これだけ喜んでくれたら、お店の人も嬉しいでしょうね。

 昔話になりますが、僕がドラムを始めたのは、高校一年生のときでした。

 友人とバンドをはじめることになって、僕の受け持ちはドラムに決まったのですが、

ともかく、練習にしろ、セットを叩きたかったですね。

 ひたすら、電話帳と膝をたたいていました。

 高校にはいる前には、大衆食堂でバイトしたことがあるのですが、高校にはいってしまうとバイトは校則で禁止だったので、ドラムセットを買う金はありませんでした。

 16歳の年の正月のお年玉を丸ごと貯金して、両親に交渉しました。

「ちっさいヤツだけではアカンのか」

 とか聞かれましたけど、

「三点でもいいからセットでないと仲間の音楽についていけないから」

 と言って、両親を説得してお年玉も全部つかって一番安い四点セットのドラムを買いました。

 それでね。

 そのドラムが家に納品された日に、父が、

「叩いてみいや」

 と、僕をうながすのですよ。

 最初のうち、僕もドラムが来たことが嬉しいから、喜んで披見していたんですけど。

 所詮、初心者ですよね。その当時の僕は。

 ドラムソロとかフィルインのバリエーションも尽きてくるんです。

 そこからが親父がすごいです。

「もう、それで終わりこ? もっと叩かんかい!」

 と言って僕をけしかけるのですよ。

 もう、夜中の十一時半とかですよ。

「近所に迷惑やから、これでやめとくわ」

 と言う僕に、

「かめへん。ワシが許す。もっと叩けよ」

 と勧めます。

 でもね、その当時のことを思い出しても、それが大事だったと思うのです。

 喜んだときに抑制しているようでは、大した功績も残せませんね。

 しかも、親父に薦められるのだけれど、バリエーションがつづかない。

「おれは、これくらいではイカンな」

 と内心思いました。

 そんな過日と似たような感じで、今日は喜んでパソコンで文字を打っています。

 親にしてみれば、息子の喜びが自分の喜びなのでしょうね。

 この年になって、はじめてそれが実感としてわかります。

コメント

  1. 山雨 乃兎 より:

    >xml_xslさん
    ナイスを有り難うござます。(^。^)

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