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「歯磨きは、習慣化したら楽」ホントか!?

 毎日ルーティンで物事をこなしていくことによって、日々の積み重ねが大きな結果を生む。
 学習法などで結果を生み出す苦労がそんなに難しくなくなる、という意味で、「歯磨きのように習慣化すればいいんですよ」とは、よく言われることです。

 今回の話は、その構造の話ではなく、「歯磨きは、習慣化したら本当に楽なのか」についてです。

 たとえば、横向きに小刻みに歯ブラシを動かして、前歯、下の前歯、奥の左の表、奥の右の表、奥の左の裏、という風に、流れるように磨く。
 歯ブラシの先が歯の根元の溝に当たっているかは関係ない。
 これだと、わずか3分ほどで磨けてしまいます。

 私は、行きつけの歯科で歯磨きのやり方の指導を受けました。

 若い人はそうでもないでしょうが、私の歯のほとんどは、歯茎と歯の境目のところに溝ができています。
 ここをしっかり磨けてないといけないのです。

 歯も、上の歯のほとんどは、被せた歯です。
 歯茎と歯の根元の溝に歯垢がたまるんです。

 甘い物がこの部分に残っていると、酸化して歯を溶かします。
 被せた歯のなかに、本当の歯があるんです。だから、その溝をブラッシングしないと本当の歯が虫歯になってしまいます。

 前歯の溝をブラシする。横向きに小刻みにブラッシング。
 前歯をクリンと縦に磨く。
 奥歯の外側と内側の溝を磨く。横向きに小刻みに。
 前歯の裏を掻き出すようにブラッシング。
 奥歯の平たい部分を掻き出すようにブラッシング。

 これだけで、10分ほどかかってしまいます。
 決して楽ではありません。

 習慣化しているんですが、楽ではないです。

 毎回歯磨きを始めようとするときに、「めんどくさいなァ」と感じます。

 でも、63歳という年齢。これから先も自分の歯で噛みたいですから。

 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

社会・生活
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