山火事騒動と、つれづれ

　　　山火事騒動と、つれづれ……

　昨日、といっても、もう午前０時をまわっているので一昨日ですが、近所で山火事があ

ったのです。

　いつものように、夕方からのリラックスタイムで、ビールを飲んでそのまま少しうとう

ととしていると、消防車のサイレンが何度も家のまえの通りを行き交う。

「おかしいなぁ、火事なのかなぁ」

　と思いました。

　というのも、火事ならば、近所の消防団の基地のサイレンがけたたましく鳴る筈だから

です。

　それが、基地のサイレンは鳴らず、消防車のサイレンだけが行き来していました。

　家族に聞いて、近くの山が火事だと知って、見に行きかけたら、そこらじゅう煙でもうもう

です。

　結局現場までは見に行きませんでしたが、なかなか鎮火の放送（防災無線の）がなくて、

そのうちに、消防車が家の近くで家の両脇に位置するところに一台ずつ待機しかけるし…

…。

「これは、困ったことになった。最悪の場合、延焼して、火が家の裏まで来るかもしれな

い」

　と思い、それならば、こういう日にこそ徹夜しよう、と思ったのですが、日頃の疲労が

溜まっていて、とても起きていれない状態でした。

　しかも、消防団の方々の話し声が寝室兼執筆部屋にまで聞こえて、とても、集中して原

稿を書くことが出来ません。

　それで、結局、いつもより早く寝ました。

　最悪の場合を想定して、これだけは、という必要な物をショルダーバッグに詰めました。

　財布、小銭入れ、パスワードのメモ帳、万年筆、それに、外付けハードディスクです。

　翌日は、10時ごろに起きたのですが、その頃からヘリコプターがパタパタいっていま

した。消火活動のためです。

　何とか、その日の正午ごろに鎮火したのですが。

　延焼中の深夜、小さい電球（寝るときに点けておくタイプのオレンジ色のやつ）が切れ

ていました。

　嗚呼、おれも、ひょっとして、持病の睡眠薬が効いたまま、火の手が迫って助け出され

ずに死ぬのかも知れない。この電球が切れてるのは、虫の知らせかもなぁ、とか思いなが

ら仕方なく寝たのです。（普段から死にたい願望（希死念慮）はあったから、当然の報いか、

とか思いましたが、家族に助けてもらえるように自室の内鍵をかけない状態にしました。

ああ、情けなや。）「ああ、俺も、景山民夫と同じ最期か」とか思いながら……。（そんな

自分を美化するな、って、いやはやごもっとも）

　その日も悪い夢を見ました。

　というのも、最近は決まって悪夢を見るのです。

　大体、夢の中の自分は精神的に弱くなっていて、悩まなくてもいいことを延々と悩み続

けるのです。

　それでも、起きて十分もしたら、夢の内容を完全に忘れています。しかも、精神力がア

ップしてきます。

　これは、多分、スイッチがはいるのでしょうね。

　そのスイッチがはいるのに重要なのは、太陽光だと思います。

　そういう意味で深夜は、何もすることがないのに起きていると良からぬことを考えるも

のです。原稿が書けて本も読めたらさっさと寝よう、と、自分に言い聞かせます。

　向精神薬の服薬も、僕の場合、就寝時だけにしています。これは自分で改善してきたの

ですが、昼間に向精神薬が効いていると、寝ているときのように無意識や深層意識がメイ

ンの状態になってしまいます。そうなると、悩まなくてもいいことを悩むわけです。でも、

鬱病の状態が酷い人の場合は、昼間でもしっかり薬を飲んでくださいね。飲む方がベター

ですから。

　結局、ショルダーバッグを持ち出すことにはならずに済みました。

　一昨日は風が強かったですから、火災が起きやすかったのでしょう。

　今回つくづく思ったのは、地域に地域の現状を伝えるアイテムが少ないなぁ、というこ

とです。

　西脇市も防災無線はあるのですが、火災が発生した、とか、延焼中なので気をつけるよ

うに、とか、鎮火しました、とか、の決定的変化があったときだけ放送されるので、その

間の、変化はまったく解りませんでした。ラジオならラジオ関西か、テレビならSUNテ

レビが、この辺りの地域放送ですが、内陸の西脇市のことを逐一伝えてはくれません。

　お隣の加東市には、村おこしの国からのお金で作ったケーブルテレビ局があって、そう

いう地域の細かな状況も、すぐ伝えてくれるようです。

　西脇市は、村おこしのお金を使って『テラ・ドーム』という天体観測もできる施設を作

ったのです。それも、いいことです。僕なんかのように天体観測が元々の趣味だったもの

にはまばゆいですから。ただ、夜は既に酒がはいっているので、公開観測のときにも行け

ませんが……。

　ここまで文章を作るのに、たった七分です。（ワープロ直打ちだと早いですね）

　今日は、ぜんぜんまとまらない文章でしたが、この辺で。

　追記的に、…………

　そろそろ市場に煙草が品薄になってきました。

　ヘビースモーカーにとっては、我慢のしどころです。

　では、また。