おまわりさんは、べっぴんさん

　恥ずかし～。

　自分で挙げようとしている端から、そう思ってしまう記事である。

　いつも、夕方の通勤帰りの時間帯になると或る交差点に、婦人警官さんが立たれている

のである。（個人的な嗜好だが、「婦警さん」とは呼びたくないのである。婦人警官さん、

か、おまわりさん、である）

　交通誘導ではないのである。

　信号は稼働しているので、交通指導といったところだろうか。

　僕にとっての問題は、そのおまわりさんが美人なことである。

　つい、見とれてしまう。

　それで、今日はおおかた歩道を直進してくる自転車に気づくのが遅れた。

　こちらは、買い物帰りで車である。

　しかし、美人といっても、警官は警官である。

　違反者を叱責するときの声は凛として背筋が伸びる。

　今日は目の前で、信号が赤に変わった直後に強引に横断していった自転車の小母ちゃん

が叱られていた。

「信号無視ですよ！」

　と。ホイッスルも吹かれて。

　用が済んでいるのに、おまわりさんを見たくて同じ道を巡回してしまう。

　嗚呼、いっそのこと、叱られたい、と思うが、故意に違反をするわけにもいかないしな

ぁ。

「山雨、そんな事、考えてるのか？　教えてあげようか。たとえば、お前が交通違反をし

たら、無線で男子警官を呼び出されて、屈強な男子警官に、きつく叱られたあとに、切符

を切られるだけさ」

　まあ、誰かさんの仰有るとおりでしょうね。（笑）

　ああ、美人は罪深い。

　では、また。