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『こちら葛飾区亀有公園前派出所』について。。。

 安心して見ていられない。

 毎回、必ずメチャクチャになって終わる。

 『ルパン三世』だったら、何回かに一遍は、盗みが成功してルパンたちが潤う場面もあるのだが、『こち亀』の場合、必ず最後はハチャメチャになって幕を下ろす。

 勧善懲悪のストーリーなどを「ロマンス」と呼ぶ。

 あらかじめ、読者が結末はハッピーエンドになるから安心して見られるという意味のことを分野分けでは「ロマンス」と呼ぶのだが、

 『こち亀』は、最終的に破綻するのを周知させているロマンスである。

 他人は知らないが、僕は、個人的にはそんなストーリーは望んでいない。

 大人向けに出発した劇画の『ルパン三世』ですら、何回かに一度は盗みが成功して安堵している場面があるのだし、「ゆっくりさせてくれよ」と言いたくなる。

 さらに言うとすれば、両津勘吉は、マトモに職責を果たせない警官なのか、という問いを投げかけたくなる。

 四十代にもなれば、分解していくストーリー、破綻していくストーリーを喜ばしいとは思わない。

 腰が落ちつかないドラマを見ても嬉しくないのだ。

 さらに、毎回ストーリーが破綻してハチャメチャで終わるのは、子供は愉しめても、大人は愉しめない。

 『こち亀』が、途中から面白くなくなった、という意見もあるが、最初から面白くない。

 原作とシナリオをつくる人が別になった時点からだと思う。

 何と言っても、こんな現代のパソコン、ケイタイ、ゲーム、主流の世の中ではない時代から『こち亀』は漫画としてあるわけだから。

 最後がハチャメチャにならなくても、読者は喜ぶ。

 そういうところを分かってくれ、と創作者に対しては思う。

 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

ラフに語る、つれづれ記
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