若狭信治（わかさ・のぶはる）さんの、『なぜ！あなたの通販サイトは儲からないのか？』を読みました。
版が古いです。
感想は、追記をお待ちください。
追記・感想
いわゆるストアのことですね。
ページは、生き物。日々変化していないと、お客さんはついてこないらしい。
在庫品で売れ残っている商品などは、とくにオークションと連携して売りましょう、と。
一円スタートで、そう高額にならずに落札されるのは、そういう理由からなのですね。
在庫品が処分できずに残るより、キャッシュ化したほうがいいですからね。
誰にでも始められて、初期コストがかからないストアだが、デメリットもある。
無数に通販サイトが存在し、貴方のサイトでお客が買ってくれる確率は、かなり低いの
である。検索で上位表示されるための工夫も大事だ。
【仕入れ先との交渉にもよりますが、お客さまから注文を受けてから仕入れ先に発注す
るという形式をとることが、通販サイトでは可能です。
なぜならば、お客さまに実物の商品を見せる必要がないからです。あくまでも写真や映
像などを使って紹介すればいいので、商品展示用のスペースも必要ありません。また、仕
入れ先に在庫がなくなった場合には、サイトへの商品掲載を取りやめることで、注文を受
けてからの欠品によるお客さまへのご迷惑を最小限にすることができます。】【本文引用】
副業派は散っていっている。
それは、思いの外、通販サイトで物を売るということに手間がかかるからである。通販
サイトとは、「小売業」である。仕入れ先との交渉、新規開拓、在庫管理、といったこと
はしなければならないことであり、それを怠ると結果が尻すぼみになってしまう。
また、ホームページをつくること、メールを使った広告宣伝活動、またはお客さまへの
サービス提供、バナーなどのワンクリック広告、といったインターネットならではの業務、
アプローチも欠かせない。
売れる商品を見つける。どこででも手に入る商品だと、結局は価格競争だけになってし
まう。また、検索で辿りつきやすいサイトが有利、ということだけになってしまう。
貴方のサイトでしか買えない商品を仕入れる。また、商品にオマケや特典をつけて他店
との差別化を図ることが大事。
高スペックで多機能な操作の難しい電化製品より、必要な機能だけが備わっていて使い
やすい商品のほうが売れるらしい。作り手と顧客の心理に違いがあるわけである。
セリングとマーケティングという、売り方の違い。
セリングは、いい物をつくって販売促進していく方法。マーケティングは、市場調査し
てから、何が売れるのかを探し、商品を開発して、ターゲット層に向けて宣伝を効果的に
する、という方法。どちらが正しいということではない。
マーケッターがよく使っている手帳、「マーケティングダイアリー」には、巻末に市場
調査に役立つ資料が付いている。この資料を使えば、おおまかな市場規模と成長率、さら
に歴史的背景などが瞬時にわかる。
通販販売業界での売上状況と百貨店、スーパーの売上げ状況は似ている。だから、百貨
店やスーパーで、お試し購入してみるのがよい。
上位３０パーセントの客で８０パーセントの売上になる。その優良顧客を大事にするこ
とが大事。優良顧客に向けて、とくにアプローチする。また、他のお客さんも優良顧客に
なってもらうようにする。
信念（モチベーションの高さ）→目標（将来のビジョン）→戦略→コンセプト という
ルーティンを持続させられれば、お客さまに認められ、通販サイトは成長し続ける。
全編を紹介することは出来ないが、注目の箇所を採り上げてみた。
感想としては、通販サイトと言えども、小売業なので、仕事・ビジネスであるという意
識を持ってサイトの新陳代謝や売れるための戦略や仕入れ先の確保や送料の低額化に務め
なければ、結局は商売自体が終わってしまうことになる、ということを認識した。
ストアをつくることは簡単だが、順当な売上を出すためには、それなりの手間がかかる。
副業で通販サイトを運営する場合は、とくに最初が楽ではない。また、最初いくらかの売
上が出ていても、それを維持することは難しい。
誰でもが飛びつく仕事だが、そんなに簡単ではないのだ、ということを知った。
ご一読いただきたい。
