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依存症にならないために、依存先を分散させよう

 YouTubeで、精神科医の松本俊彦さんが仰有ってました。松本さんは依存症改善にとくに力を入れられているのですが。

「誰もが、何かに依存している。ただ、それが社会生活に影響する程度にまではなっていないから依存症ではないんです。……依存先が一つしかない人は、その依存先にのめりこんでしまって依存症になることが多いんです」

 と。

 誰もが、普段から何かに依存している。そういうことですね。

 たとえば、パートナーにあまりに惚れすぎて、他に趣味とか愉しみがないと、パートナーと別れたり死別したりすると精神的にダメージを受けますね。

 僕が重視するのは、主に快楽の分野です。
 まあ仮に、ドーパミンが出る物事を快楽とした場合、嗜好品(酒・タバコ・甘い物)、性的快感(性交・マスタベーション)、ギャンブルに勝つ快感、仕事の達成感、観客からの熱狂的声援、そして、究極はヨガや瞑想です。

 仕事のしんどさや、職場・家庭・友人関係での人間関係によるストレスや、経済的困窮によるストレス。そういうストレスを発散させるために快楽を得ることをしようとする。

 仮に、ストレスがほとんどない生活だったとしても、セロトニンが出るだけの生活だと物足りないはずです。

 簡単に言えば、女性経験があって今でも女性を抱きたいのに相手が居ない。マスタベーションでは物足りない。
 そういう場合に、酒だけを大量に飲むんです。

 しかし、その酒も、昔は好きで飲めていたのに肝臓が悪くなって飲めなくなっていたらどうでしょう。そして、煙草は、気管支が弱いので始めから喫わない、と。
 そして仕事は、解雇されて手に職もないし面接も通らない、と。
 話し相手の友人も居ない、と。
 甘い物は、糖尿に罹患しているから食べられない、と。
 愉しめる趣味もない。

 こうなると、あとは、ギャンブルですね。
 ギャンブルにのめり込むかもしれませんね。
 ギャンブルに勝って風俗に行く。恋愛下手だと、もうこのパターンしかありませんね。
 そして、借金をしてまでギャンブルする。生活を圧迫する。
 これが依存症ですね。

 人間というのは、或る分野で強い快楽を経験してしまうと、その分野では弱い快楽では我慢できなくなります。
 麻薬中毒者が麻薬をやめられないのは、そういう理由です。

 ドーパミンが出ることをやってドーパミンが大量に出ると、その後、身体や脳が普通の状態に戻ろうとしてセロトニンが出ます。
 でも、セロトニンが出ない体質になっていると、もっと刺激がほしくなり依存症になるんですね。

 私はこのブログで万年筆の魅力を綴ってきましたが、実は長年、その万年筆を相棒に物語を紡いできた小説家でもあります。

 インクが紙に染み込むように、人の心の奥底にある「光と影」をすくい上げたい——。そんな想いで書き上げたのが、私の代表作『閉鎖病棟』です。

 閉ざされた場所で交錯する、剥き出しの人間模様。 作家として「本当に面白い、価値のあるものを届けたい」という一心で、一文字ずつ丁寧に命を吹き込みました。

 万年筆を愛するあなたなら、きっとこの物語の「手触り」を感じていただけるはずです。

 画面を閉じる前に、ぜひ一度、私の本の世界を覗いてみてください。

社会・生活
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