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13日の日曜日

   13日の日曜日

 

 バレンタインデーの前日である。

 スーパーの菓子売り場は、女の匂いで噎せかえっている。

 ***についた**と****の臭いである。

「そんなことを書くから女からチョコレートの一枚ももらえないんですよ」(相棒X)

 しかし、女のパンティーというのは不便ではないのか。

 おれ自身も三十代後半になってから、ときに、少しだけ尿漏れしてしまうようになった

訳だが、男のパンツというものは肝腎の処が布地が二重になっているし、ブリーフの場合、

大抵はメリヤス地だ。

 一方、女のパンティーというのは、生地質がもっと薄いだろう。しかも二重になってい

ない。しかも、女は尿道が短い。

 しまった、と思ったら、とんでもない事になりそうであるが……。

「また、そんな事を書くから一人も彼女が出来なくなるんですよ」(相棒X)

 つき合った女に訊いたことがあった。

 女は、鼻糞をほじくらないのか、と。

「もーーう! 何で、そんな事、私に訊くのよ!」

 と、女は大憤慨。

 話しを元に戻そう。

 そう、別にお菓子売り場がそんな匂いだった訳ではないのだ。

 ファンデーションや香水のエゲつない香り。

「もーう、余計あかんわ。言葉には気をつけなさいよ。山雨さん」(相棒X)

 洗った髪の香りと女性の肌のうっとりするような匂い。

「そうそう、それでいいんです」(相棒X)

 『13日の金曜日』は怖かったが、「13日の日曜日」も怖い。

「何で?」(相棒X)

 明日、判決が出るから。

「半尻?」

 漢字が違うよ。

 ウィスキーにはチョコレートが合う。

「でも、ウィスキーは有るがチョコレートはない……と?」(相棒X)

 仕方ない。今年も自分で買ってこよう。

「オチがつきましたね」(相棒X)

 お後が宜しいようで。

コメント

  1. 山雨 乃兎 より:

    >ビター スイートさん
    ナイスを有り難うございます。(^。^)

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